10.大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科に娘が合格(TMさん、神奈川県)
神奈川県北部の私立女子高校に通っていた娘は、進学を目前としてさまざまな大学のオープンキャンパスを巡っていたところ、大妻女子大学の家政学部ライフデザイン学科にとても興味を持ち始めていました。2回目に参加したオープンキャンパスでは、総合型選抜(旧・AO入試)の対策講座をヘルメスゼミ®のクロイワ正一先生が担当され、「受験対策がわかった。あの先生に教わりたい」と申し出てきました。
オープンキャンパスで配布されたチラシを観て、ゼミに電話すると幸いクロイワ先生が出てくださいました。娘の高校名を告げると「実は、私の自宅も○○○市なんですよ。○○女子高校には、毎年総合・推薦対策の講演で伺ってます」と応えてくださいました。急に親しみを感じ「ご指導をお願いできますか。どのコースを選べばいいですか」と尋ねると、クロイワ先生は即答されました。「大妻女子大学は提出する書類が多いので、『総合・推薦基礎コース』を終えたら『5回追加コース』をおすすめします。今週は余裕があるので、娘さんの高校から小田急線で一本ですので、ご足労をおかけしますが新宿までいらっしゃいますか」。そうして、娘と私のヘルメスゼミ®通い(?)が始まりました。
・初めて聴いた「キャリアデザイン」と「ライフデザイン」
娘は小さいころからアウトドアや身体を動かすことが好きで、「得意科目は体育」と言ってはばからない子でした。また、私自身の実家が瀬戸内の島なので、夏休みなどの長期休暇のときは、娘と一緒に里帰りを楽しんでいました。中高一貫の女子高に通っていたこともあり、ちょっとした女子同士のトラブルで学校から帰ってきて、「まったく女子ってすぐにグループをつくりたがるんだから嫌になっちゃう」などと不満を漏らすこともありました。そのようなストレスが重なると、決まって「早く夏休みにならないかなぁ~。おじいちゃんとおばあちゃんのうちに行くと、お日さまや海を観て潮風に当たれるところがいいんだよねぇ。そして、お魚もめっちゃ美味しいし」などと漏らしていました。
しかし、島はよいことばかりではありません。人口減少とともに著しく高齢化が進み、産業はどんどん衰退していきます。そして、父が「もう漁業はわしの代で終わりじゃな。この家を継ぐもんもおらんし」というと、娘は「誰かに引き継いでもらえないのかなぁ」と問題意識を抱き始めました。そして、「都会暮らしでストレスが溜まった人にとって、こういう自然は必要だから、お互いの助け合って自然や漁業を守っていくことができないのかなぁ」などと発言するようになりました。
そこで、国家資格キャリアコンサルタントでもあるクロイワ先生に、娘がそのようなことを話すととても示唆に富むことを教えてくださいました。「キャリアデザインとライフデザインという言葉があるけど、キャリアデザインっていうとどちらかというと仕事中心の人生という響きがありますね。一方、ライフデザインというと仕事も私生活も含めた人生全般という意味合いが強い。人間には、自然とのふれあいなど息抜きも必要だから、ライフを豊かにデザインするためにも、都市と地方の交流を促進することは大切ですね。本来は、キャリアの中にもワーク(仕事)とライフ(仕事+私生活)という2つの考えが含まれているんだけどね」。この話を聴いた途端、娘は「将来やりたいことがわかってきた」と、嬉々とした表情になりました。
・社会の変化とともに仕事や人生のデザインを学ぶ必要性を学びました
普通の予備校や塾の講座と違い、ヘルメスゼミ®の総合・推薦コースは「なに曜日の何時から何時まで」と固定していないので、娘が質問したいときにいつもLINEやメールでお尋ねできました。問題意識が高まったとき、そう「鉄が熱いとき」に打ってくださるので、学習効果がとても高まる指導でした。そう考えると、費用はかなりリーズナブルなものでした。
中でも、娘が大学卒業後の進路について質問を投げかけたときは、ただ答えを教えるのではなく娘の自主的な職業探しを促してくださいました。娘は、漠然と「自然豊かな地方の産業を支援したい」ということに興味を持っていたのですが、そうしたことを実現できる立場について「すでにある仕事だと、旅行代理店とか地方の食材を流通させる卸売業や小売業がある。最近では地域興しを専門に計画するコンサルタントみたいな人たちもいるよ。調べてごらん」とアドバイスしてくださったのです。
そして、行き当たったのが「PRプランナー」というお仕事でした。そのことをクロイワ先生にも報告すると「今はインターネットが時間や空間の壁を取り除いてくれる時代なのは知ってるよね。しかし、地方に行けば行くほど、『インターネットとか先端技術活用は都会の話』といった誤解が根強いんだ。Webの拡大と連動するように物流網も充実してきている。だから、おじいちゃんが獲った新鮮なお魚をリアルタイムで都会の人に見せて、そのまま購入してもらうことも技術的には可能なんだ。そういうPRの仕方をアドバイスできると都会と地方の双方のライフが充実するかもね」とアドバイスをいただきました。また、クロイワ先生が「ワーケーションって聴いたことある」と娘に尋ね、娘が首を振ると丁寧にこう解説してくださいました。「ワーケーション(Worcation)は、ワーク(Work)とヴァケーション(Vacation)が合体した言葉。本来だったらストレスの原因となるワークをヴァケーションを楽しむリゾートなどの地域で行うことが、ワーケーションなんだ。今は、インターネット回線さえつながっていれば、どこでも仕事ができるのでIT系の業界では、社員のライフを充実させるために、積極的に取り組んでいる先端企業もあるんだ」と。この話を聴くと、娘は「あぁ~あ、私も高校の授業をおじいちゃんちでオンラインで受けたいんだけどなぁ~」などと呟きました。この反応に対して「そうそう、そういうこと」とクロイワ先生は合わせてくださいました。
・そして、入学式の晴れ姿の写真を送ることができました
大学で学びたいこと、将来的に就きたい職業が明確になり、徐々に娘に自信が芽生えていく様子が窺え、傍らで観ていて心地よかったです。しかし、指導はこれで終わりではありませんでした。
クロイワ先生はさらに万全の準備をしてくださいました。将来展望が定まったところで、娘はこう諭されたそうです。「面接官は必ず突っ込んできます。『では、そういう問題意識はどうして芽生えたんですか。その役割を担う必然性があなたにはあるのですか?』って。それに腹の底から自信を持って応えられたら、強く合格は引き寄せられる」。
それから、娘の過去の再デザインが始まりました。満員電車での通学・通勤など、都会での生活はストレスが溜まること、そうしたストレスは、地方の自然が癒してくれることなどを、自らの経験の中から導き出していったのです。さらに、優に80歳を過ぎている両親(娘の祖父母)が、元氣でいられることも自然に囲まれていることが関係していることも着想し、書類が完成していきました。出願直後は、「私がライフデザイン学科で学ばなくて、誰が学ぶっていうの?」などといった自信すら抱いていました。
そして、大学のWEBサイトで合格を確認するや否や、「クロイワ先生にLINEしなきゃ」と報告し、すぐに私と娘と先生のグループLINEに「おめでとうございます。わがことのように嬉しいです」の返事が来ました。時は経て、入学式。大妻講堂の前で撮った写真をご指導へのお礼とともにクロイワ先生に送らせていただきました。すると、即座に「おめでとうございます。そして、これがスタートですので、しっかりと目的意識を抱きながらキャンパスライフを楽しんでくださいね」と、これもキャリアコンサルタントの先生らしい返信をくださいました。
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