4.東北大学工学部化学・バイオ工学科に合格(東京都、TMさん)
東京都の中高一貫の私立高校に通っていた長男は、第一志望の東北大学工学部化学・バイオ工学科(総合型選抜)に合格することができました。東京在住のため総合・推薦基礎コースの後に数度オプションの対面指導も受講することができ、毎回ヘルメスゼミ®での個別指導から帰ってくるたびに「絶対に治安を守る研究者になるんだ」との将来展望が強くなり、逞しい青年へと成長していきました。
・正義感が研究意欲に変わっていき、第一志望の大学・学部学科が確定しました
息子は小さいころから理科に興味を持ち、休日には日本科学未来館などで行われる体験教室などに通い、「実験」と「発見」を楽しんでいました。そして、親族からかつて東京で起こった地下鉄に猛毒ガスが撒かれ、多くの犠牲者が出た事件の話を聴くと「そういう事件を未然に防ぐ方法って発見できないかなぁ」と、漠然と防犯技術について関心を持つようになりました。
そして、受験学年である3年生になる直前、有楽町であった進学イベントに参加し、総合・推薦選抜についてのクロイワ先生の講演を聴き、将来の夢を探りながら受験する総合型選抜という試験形式に興味を持ちました。講演を聴いた後は、一人で相談コーナーに行き、さまざまな質問を投げかけました。そして、親族から聴いた話を添えて「そういう卑劣な犯罪を防止する技術を学びたい」と述べると、クロイワ先生は「テロを予防する技術だね。そういうキミの正義は応援できる。そして、私は応援したい」と答えたそうです。そして、その場でパソコンで調べていただき、「テロを予防できる可能性につながる技術を開発している先生の一人がここにいるよ」と東北大学工学部化学・バイオ工学科を指摘してくださいました。
そのときのご指導が、よほど的確かつ衝撃的なものだったのでしょう、息子は費用や手続きなどのことは詳しく聴かないままで、帰宅後、一方的に「ヘルメスゼミ®に入塾して東北大学の総合型選抜で進学する」と告げてきました。
・息子が自主的に「科警研で研究したい」という具体的な将来展望が描けました
普通の予備校や塾の講座と違い、ヘルメスゼミ®の総合・推薦コースでは「なに曜日の何時から何時まで」と固定していないので、息子が質問をしたいときにいつもLINEやメールでお尋ねできました。問題意識が高まったとき、そう「鉄が熱いとき」に打ってくださるので、学習効果がとても高まる指導でした。そう考えると、費用はかなりリーズナブルなものでした。
中でも、息子からの大学卒業後の進路についての質問に対しては、ただ答えを教えるのではなく息子の自主的な職業探しを促してくださいました。息子は「化学物質などを感知できる微生物を育成して、テロを予防する」という研究に興味を持っていたのですが、そうした研究を続ける立場について「大学に残るという選択肢もあるけど、ほかにも研究職はある。調べてごらん」とアドバイスしてくださったのです。
そして、行き当たったのが警察庁にある研究機関「科学警察研究所」、略称「科警研」でした。そのことをクロイワ先生にも報告すると「テロは国家的、さらにはグローバルな問題だから、科捜研というよりは科警研のお仕事だね」とアドバイスをいただきました。私が「科捜研の方がテレビによく出るけど、科警研とはどこが違うの?」といった質問を投げかけると、「科警研の研究員は警察庁に所属する国家公務員、科捜研の研究員は東京の警視庁や各道府県警に所属する地方公務員。ここが違う」と自慢げに話してくれました。
・息子が経験してきたあらゆる過去が意味づけされていきました
大学で学びたいこと、将来的に就きたい職業が明確になり、徐々に息子に自信が芽生えていくのが傍らで観ていて心地よかったです。しかし、指導はこれで終わりではありませんでした。
クロイワ先生はさらに万全の準備をしてくださいました。将来展望が定まったところで、息子はこう諭されたそうです。「面接官は必ず突っ込んできます。『では、そういう問題意識はどうして芽生えたんですか。その役割を担う必然性があなたにはあるのですか?』って。それに腹の底から自信を持って応えられたら、強く合格は引き寄せられる」。
それから、息子の17年の棚卸が始まりました。親族から地下鉄テロの話を聴いたことや実験教室に通っていたことは当然、動機につながりますが、その他の経験にも、意味づけをしてくださいました。夫の仕事の都合で、一家で欧州や中東に暮らしていた時期があります。そのときの記憶を辿っていただいて、日本との危機管理意識の違いを想い出させてくださったり、異文化理解もテロの緩和につながりうることなども指摘してくださったせいか、息子は上気して「もう、ボクはこの道を歩むしかない!」などと、叫ぶこともありました。
・試験当日にもSNSで指導していただきました
そして入試当日、口頭試問の直前に「知らないことについて質問されたら、どう答えるか」について、息子には迷いがありました。それをクロイワ先生にLINEで尋ねたところ、次のように即答で返していただきました。「総合型選抜は知識の量を問う試験ではないので、正直に答えればいいさ。そして、いつも言っているように未来に投げてしまいなさい。『知りません。はい、そしてとても興味がある分野ですので、帰りに図書館で調べてみます』って」。息子は「あの一言で、腹が座って落ち着いて臨めた」と言っています。今から振り返ると、合格は必然だったのですね。「合格すべく導く」指導が、確かにそこにはあったのですから。試験当日まで、時空を超えて指導してくださったヘルメスゼミ®には、深く感謝しています。ありがとうございました。
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